私とおせち料理のアーカイブ

こだわりのおせち

中学校教師だった父は、インスタントラーメンが大好物なのとは裏腹に、料理へのこだわりは半端ありませんでした。

そんな我が家のおせちは、毎年父の手作りでした。

昆布締めの中には、北海道産のニシンが入っていました。数日かけて身欠きニシンを戻して使用するのです。
千枚漬けをつけた年もありました。酢だこは、魚市場で生きているたこを買って来て、塩で揉むところから始まります。
栗きんとん、鯛の焼き物、数の子の醤油漬け、お煮しめ、レンコンの酢の物…

どれもプロ級なのですが、格別だったのがごまめでした。田作と言った方が一般的でしょうか。
厳選したカタクチイワシを極々弱火でゆっくりと煎りあげていきます。
手伝ってくれと言われた年、コンロの前にどれくらい立っていたでしょうか。音を上げてしまいました。
生臭さが残らないコツなのだと教えてくれました。他にはない絶品のごまめでした。

今の我が家は、すっかり洋風おせちになってしまいました。
「美味しそうだね」と、天国で微笑んでいる父の笑顔が目に浮びます。

我が家の定番おせち

おせちは取り寄せで済ませたい私ですが、夫が何でもいいから作って欲しいと言うので、毎年作っています。
自分で作るメリットとしては、味の調節ができるので、甘すぎたりしょっぱすぎたりしないことでしょうか。買うよりは断然安く、大量に作れますしね。
毎年作る定番は、だて巻き、栗きんとん、黒豆、煮物、紅白なます、焼き豚あたりです。もちろん、お餅もつきますよ。
だて巻きは、はんぺんを使うと簡単にできます。はんぺんの良しあしで味が変わってくるので、ここは思い切って普段よりよいはんぺんを選んだほうがいいと思います。
栗きんとんも、さつま芋で味が変わってくるので、私はいつも鳴門金時で作っています。家族に大好評です。本当においしくできます。
紅白なますにはゆずを入れるのが私のこだわりです。さっぱりしておいしいですよ。
黒豆は戻す段階から水ではなく、しょうゆ砂糖、少々の塩をとかした煮汁に入れるのがポイントです。これはネットで見つけた作り方ですが、本当においしくつくれます。
黒豆に入れる砂糖は三温糖にしています。柔らかい甘みが口に広がりますよ。

おせちについて思うこと

おせち料理は年に一度食べますが、
好きかどうか聞かれたら縁起モノだから食べるけど別段好きという訳ではない気がします。

いろいろな具材が入っていますが、別段これが好物ってワケではないですね。

おせちの中では栗きんとんと黒豆はまあ好きな方ですが、
それだけをわざわざ購入してまで食べたいわけでもなく、
おせちの際に1年に1度食べればまあ満足といった感じです。

その他にもいろいろ入っていますが、も
ともとおせち料理はお正月に火を使わないでいいように作られたもので
日持ちする食材が入っています。

だから味付けが少し濃い目かなといった印象がありますし、
コンビニが24時間365日利用できる現代社会においては
もうおせちはある意味飾りみたいなモノなのかもしれません。

それでも昔から続いているものですし、1つ1つに意味が込められています。

昔は母親の手作りでしたが、
今は実家でも通販で購入したおせちに切り替わっているので
これも時代の変化だなと思いますね。

おせち料理のおかげで正月3が日は料理から解放される

主婦は毎日料理、洗濯、掃除などと家事に追われて365日休みはありません。
サラリーマンならば、確かに会社で人間関係などのストレスがありますが、
週末や祝日、年末年始はしっかりと休めます。その反面主婦は年中無休で、
せめて正月3が日ぐらいは休みたいです。
そのためにおせち料理をつくって正月3が日は家事から解放されて
ゆっくりとのんびりして、今までの疲れをとりたいです。
特に毎日料理のレパートリーを考えるのは本当に苦労します。
掃除や洗濯ならば1日1回ですむが、料理だと3回です。
それに頭も使うし、一番エネルギーや時間も使います。
心や体が休まる暇もありません。おせち料理のおかげで正月3が日に料理のことを
考えなくていいのはほんとうにありがたいです。
年末におせち料理を作るのは大変ですが、スーパーにもおいしそうなものが
数多く並んでいるのでそれらを買うなりして、上手に組み合わせると
よりいっそうおいしく食べられます。とにかく手間のかかる料理から
解放されて、おまけにおいしく食事を頂けるという魅力的なおせち料理を
これからもずっと利用していきたいです。